第一章
<序>
聖叡歴3320年。
TELAの優等人種主義による、恐怖政治から脱する為、反TELA組織「アトラス」の反抗が惑星アトランティスで続いていた・・・。
そして、そのアトラスにかつての、知られざる王国「カーラス」の女王の娘と名乗る女性があらわれた。
彼女は自らを、メイ・ルカ・ジ・カーラスと言った。
<第一節>
独立を勝ち取る為に、惑星アトランティス各地では、アトラス軍とTELA戦天使騎士団との攻防が続いていた。
その頃、戦天使騎士団に聖王ヴィラー・ティリオン・ザ・ノートス・セブンの勅命により、闇騎士シンヤ・クラフハイを新騎士団長に据えることが決定された。
それに釈然としない前騎士団長グロード・V・バーグ・ジ・シンドリ、は最後の作戦を決行する。
時同じくして、新騎士団長に就任したシンヤは、騎士団内部に特殊騎士を集めた「聖十字血隊」を組織した。
<第二節>
グロードの暴走により本当の力に目覚めたユウコ。
しかし、それは彼女に激しい苦痛をもたらすものだった。
絶えがたい痛みと苦しみから、薬物に頼らざるおえなくなるユウコを、ただ見守るしかないミツキ。
だが、戦いは、そんな二人のことなど関係なく激化していった・・・。
第二章
<序>
サーガ星域に戻ってきた前聖王フィルド・ドラグ・ジ・ノートスは、実子ヴィラー・ティリオン・ザ・ノートスと惑星ガイア、カグツチ島にて剣をまじわす。
そして、時同じくして、恒星ヘリオスが全てを呑みこんだ・・・。
<第一節>
星系ヘリオス消滅から1年後、聖叡歴3322年。
惑星アトランティス全域を統治した反TELA派革命軍アトラスは、カーラス王国と名乗り、建国を宣言した。
女王となったユウコは、その名をユウコ・エターナグラウン・ル・カーラスと変え、TELA本星に侵攻することを決める。
そして、惑星TELAで最後の戦いが始まった。
<第二節>
惑星TELA北部、ミズガルズ大陸にある聖王都で最終決戦がおこなわれんとしていた。
それはミツキとシンヤの決戦。
ユウコに兄である事を証したシンヤは、その場で彼女を殺す。
怒り狂うミツキは、アトラスに乗りシンヤが駆る闇王と闘う。
その闘いを、高位体となったユウコが見つめていた。