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*順不同
カーネルクリスタル
ARHやFRAの核。
それは、人工ダイヤモンドの間をナノマシンで繋いだほぼ真球のダイヤモンドの塊である。
この内部で各ナノマシンが、自ら光子信号を発信し、それをクリスタルで増幅させて、反射してやり取りする事で小型で、複雑な擬似ニューロネットワークをつくる。
これが、FRAやARHの本当の脳である。
これを核とし、まわりに光子反応ナノマシンで形成した擬似脳を形成させたものを、専用のカプセル詰めたものが、FRAの脳である。
このクリスタルは再生が不可能で、割れると元には戻らない。
また、核だけあって、これが割れると、所有したFRAやARHのナノマシンが暴走し、自然分解される。
これがFRAとARHの死である。
ライトセイル
光の圧力をうけ、その圧力を推進力に変えるもの。
恒星などの発する光の力の流れ、光子風を受けて推力に変える宇宙の帆。
光源との距離、量にもよるがだいたい光速と同じ速度の推力を得れる。
最小のエネルギーとパワーだけで宙空間を航行することが出来るが、スーパークラスター間の超長距離航行には向かない。
なぜなら、スーパークラスター間のボイドは光を吸収してしまうからだ。
だが、クラスターの中枢に向かうような銀河内航行には非常に有効。
ビーム転送
物体を重量子化し撃ち出して転送するシステム。
そのシステムは、数種の素粒子をで物質を3mづつ単分子に分解し、量子加速器で射出する。
分解の際、撃ちこまれた重複素粒子が単分子の、電子の抜けた間に入り、マーキング作用をする。
マーカーポイント装置と呼ばれる特周波数粒子波発振機によりプログラムで決められたマーキング素粒子順に加速した分子を止め、再構築を始める。
再構築は、素粒子をマーカーポイントで抜く事により構築される。
星叡歴の現在(3898年)では、再構築の成功率は8割まで伸びたが、星戦歴では2割以下であった。
ただ、それでも確実な転送システムではない。
フェザー砲
高電磁ビームブラスト砲の別名。
ビームの重粒子集束率を電磁界により極限まで上げ、超真円シンクロトロンによる光速化したもので、酸素などの気体のある場所でもその威力を維持している。
粒子の集束率が高いため、広範囲への威力はないが、長距離、破壊力ともにビームの比較ではない。
ワープ
多層空間に穴をあけ、別の場所と結ぶ航行システム。
わずかな移動で遠距離までいけ、光速移動などと違い時間相違変化がないため、多くの宇宙航行艦に使われる。
ただ、インプットホール開口に8時間、アウトプットホール開口に3時間かかるため、あまり戦闘向きではない。
また、1度航路が確立されたところではないとワープアウト出来ないので、新天地を探すなどの行為は出来ない。
強電磁界フィールド
ビームやフェザー砲等の荷電重粒子砲の攻撃を曲げる事が出来る防御兵器。
都市や基地に装備され、軌道衛星上からのフェザー砲の砲撃から中心部を護るために設置されている。
巨大な物になればこのように都市全体をほぼ護る事もできるが、あまりに大きく、エネルギーをくう為、FRAどころか戦艦にも搭載は出来ない。
ただ、極小さなものならば装備でき、主にFRAのシールドに設置されている。
成長不全障害
メタルノイド、ハイブレイン等N.I.T.を除く騎士特有の病障害で、実年齢に対して外見の成長が過渡的に遅くなってしまう障害である。
寿命そのものはほかの騎士達と同じであるが、外見年齢は20代くらいでその命を閉じてしまうことが多く、極端な時には10代後半くらいの成長で完全に止まってしまう場合もある。
何故このような障害が出るかと言うと、メタルノイド達は老化のスピードが人間に比べてわずか1/10であるのだが、これは過渡的に老化抑制ホルモンが脳内で精製分泌される為に起こる事と、その異常ともいえる高い新陳代謝能力によって、得られているのだが、この老化抑制ホルモンは成長促進ホルモンを抑制するホルモンに非常によく似た性質を持つ。
そのため、若年時や胎児期に何かしらのショックや遺伝的な不具合で、老化抑制ホルモンが分泌されてしまう事によりその成長を遅らせてしまうのだ。
特に、成長期には新陳代謝が非常に過度なってしまうため、過渡成長を抑制する為に新陳代謝を抑制するホルモンと同時に成長抑制ホルモンも分泌され、これに老化抑制ホルモンが同時分泌される事によって、その成長を急激に遅くしてしまうのが原因である。
治す方法は老化抑制ホルモンの分泌を抑える以外にほとんどなく、投薬によって出来ないことはないが、主たる発症時期である成長期は、同時に成長抑制ホルモンの分泌も抑えてしまうため、今度は過度成長障害をおこしてしまうことになりかねないため、治療は嫌煙される事が多い。
また、脳の松果体を一部切除する事によっても同一の効果を得られるが、メタルノイドはすぐに再生してしまうため、あまり意味は無いとも言え、そのためほとんど治ることはないと言って良い。
クローンコピー人間
通常のクロ−ン人間ではなく、その記憶、性格までも完全にオリジナルからコピーした人間の事。
クロ−ン人間は通常オリジナルの遺伝子を、核を抜いた卵子に移植し、そのまま母体もしくは人工子宮に着床させて増殖させることによって、同じ遺伝子の人間を創るというものだ。
しかし、そこで出来るのはオリジナルと同じ遺伝子情報を持っただけの赤子で、オリジナルのコピーとはいえない。
完全なコピーを作るならばまず、オリジナルの胎児もしくはそれに近い状態の遺伝子を使ってクローンを創り、ある程度まで成長させたクローンにオリジナルのデータを移さなければいけない。
このとき、成長のさせ方も注意しなければならない、特に教育などの以前に外界からの刺激を完全に受けさせない必要があり、それこそ眠らせた状態で発育させる必要がある。
なお、オリジナルの情報をコピーするにはオリジナルの脳を移植する方法が一番簡単であるが、脳の老化が移植した肉体とは釣り合わずに、先に脳が死んでしまうためクローンコピーの本来の目的である延命には有効では無い。
そのため、非常に難しいが、情報のみをデジタルデータに変えて、白紙の脳に移植する方法をとる。
方法としてはオリジナル、クローン共に脳に機具をつけ、オリジナルのデータを一端コンピュータ等に移動させそれをクローンへと移す方法が主である。
ちなみに、直接脳同士を直結しないのかと言うと、クローンの精神にオリジナルの精神が侵食される可能性があるからである。
また、なぜコピーするのが発育後の状態であるかというと、出産直後の状態ではあまりにも身体が幼すぎるのと、脳の発育が中途半端であるため、移した情報ではあまりに高度すぎるからだ。
星叡歴3289年現在、イグドラシル神帝国の女教皇シリウスだけがこの世界で唯一の存在である。
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